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引用元: 胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!11

959: おさかなくわえた名無しさん 04/03/22 06:06 ID:vElrjRIH
私は都電荒川線を良く利用する。そう、東京都内に唯一残った路面電車だ。
勝手な決め付けかもしれないが、私の中で都電は「お年寄の乗り物」だ。
だから、私は、けっして都電で座ることはない。

その日、始発に近い都電に乗ると、私しかいなかった。
そのこともあり、私は、自分のルールを破って、座った。都電で座るのははじめてである。
路面電車の為か、心地好いゆれがある。それが私の睡魔を呼び起こした。

目がさめると乗客が増えている。しかし座席が埋まっているわけではない。
誰一人たっていない。降りるべき駅までまだまだ時間がある。もっとも乗降の多い駅は
既に通過した。このまま眠っても問題あるまい・・・ しかし、一人居たのだ、DQNが。
私のとなりで、女子高校生が、鞄を座席におき、立膝(!)をし、化粧をしている。
ここで、もう忍耐力への挑戦がはじまった。

次ぎの駅で全ての座席が埋まった。この女子高生は鞄 自分の膝 体で三人分とってはいるが。
私は、私以上に眠りこけているサラリーマンと、彼女の鞄に挟まれる格好となった。

次ぎの駅でそれは起こった。杖をついたおばあさんが乗って来たのだ。
私の前に彼女はたった。当然、私が起ちたいと思ったのだが、「ちょとまて、この鞄さえ
うごけば、このおばあさんはすわれるぞ。。。注意しようかな」と思っている最中に
おばあさんが、女子高生に「すいません。鞄をすこし・・・」と。女子高生「はぁ?」

960: おさかなくわえた名無しさん 04/03/22 06:07 ID:vElrjRIH
もうぶちきれた。しかし、紳士であることは辞めたくない。「いや、はぁ?ではなく、鞄どければ?」
と嗜めてみた。女子高生「はぁ? なんで? 私がわかいから? 若いなら あんたも
そのとなりの伯父さんもわかいよ。もううざい。」もう、だめだ。この娘は確信犯(誤用)だ。
所詮似而非紳士なんだろう、忍耐力の限界が訪れた。関西弁がでてしまった。
「ええかげんにせえよ、おどれがその鞄どけて、おとなしいいすわったら
あと二人座れんのじゃ、はよ鞄どけんかい。」 とまくしたててしまった。終ったとたん
彼女が泣きだした。しまった。やはり私は似而非紳士だ。これではおばあさんの面目もたつまい。
なんということを。。。。 と戸惑っている時、車輛の前のほうから、老紳士がやってきた。
「いや、この若い兄さんのおっしゃるとおりだ。あたしゃ泣く猿というのをはじめてみたね。」
もう、女子高生は、パニック状態である。しかし、老紳士の機転で、おばあさんは
老紳士が元座っていた席に座ることで、難局はまぬがれた。

そのとき、次ぎの駅についた。 運転手がマイクで案内する。
「◯◯高校は次ぎの駅ですが、そこの女の子、この駅で降りて下さい。
歩いて学校まで行って、歩きながら、如何に自分が恥しいか見つめて下さい。」
「皆様、おさがわせしました。 車内美化にご協力、ありがとうございました」

車内から、拍手が起こった。

961: おさかなくわえた名無しさん 04/03/22 06:18 ID:ErUS4ghH
運転手が激しくGJだ!!
あんたも老紳士さんも良くやったぞ。

977: おさかなくわえた名無しさん 04/03/22 10:59 ID:usrX9Oo+
>>959
GJ!

979: おさかなくわえた名無しさん 04/03/22 11:03 ID:OjwLjBRI
>>959
電車の車掌さんが・・・?と思って読んでたから最後びっくりしたけど、レールに乗ったバスみたいな
もんなんだね。GJGJ!!車掌の文もGJ!

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